朝に飲むコーヒは格別だ。
キャンプに行った時でも朝飲むコーヒーは格別。
日々の生活サイクルの中で「朝」は一日を快適に過ごす上で大事な時間。
ご飯を食べ、ニュースや新聞、テレビを見ながら眠っていた体を起こし、始まりの準備をする。
前回は睡眠の質を高めるお話をしたが、結局夜だけ効率的に寝たとしても
朝の目覚めが悪ければ意味がない。
私の場合、仕事のモードに入る合図として、朝必ずコーヒーを飲む。
カフェインを取るのももちろんだが、コーヒーそのものの香りや作る過程を楽しむことで
自分にこれが気合いのスイッチなんだと思い込ますようにしている。
今日はそんなコーヒーの中でも私の使用している
直火式モカ・エキスプレス『ビアレッティ』のモカコーヒーについて紹介したいと思う。
目次
一世紀に渡って愛されるビアレッティ
1918年創業された『アルフォンソ・ビアレッティ』。
コーヒーにこだわりの強いイタリア人創業者のアルフォンソによって生み出された会社。
このメーカのイメージキャラクターでもある紳士なおじさんはこの方がモデルになったと言われている。
コーヒの中でも「モカエキスプレス」はビアレッティの中でも長年愛され続けている代表的なモデルだ。
イタリアの家庭では必ずと言っていいほど、一家に一台は導入されている。
関西人でいうところのたこ焼き機みたいな浸透率だ。
今でもその伝統的なフォルムは失われることなく受け継がれており
技術的な部分については人間工学に基づいた方法を採用しながら進化を続けてきた。
まろやか。モカ・エスプレッソコーヒー
エスプレッソは一般的に苦いイメージかもしれない。
しかし実際はそうでなく、苦味に加えて、コク、甘味、酸味などバランスの取れた味わい深い飲物。
特にビアレッティで作るエスプレッソは、口当たりもよく飲みやすい。
短時間でコーヒーを抽出するので、旨味が凝縮され、独特の嫌な苦味などあまり感じることがない。
厳密にいえば、直火式で作ったコーヒーはエスプレッソではなく、モカコーヒーと呼ばれるが
遠からず近い存在なので、今回はエスプレッソと表現している。
抽出方法
具体的な抽出方法は水を沸騰させ、蒸気圧を発生させコーヒーを取り出す方式。
下部の水が温められると、蒸気圧により、ポット内の圧力が上昇する。
しかし空気の逃げ道が細い管に限られてしまっているため、ある一定以上の圧力がかからないと上部まで押し上げるまでに至らない。
その溜まった強い圧力が規定を超えると急激に沸騰水が吹き上げられるため、短時間で瞬間的にコーヒーを抽出。
時間をかけてコーヒーを作る方法とは違い、無駄な雑味や苦味が出る前に作り上げるので
よりまろやかなエスプレッソが出来上がるというわけだ。
使い方の解説
私がビアレッティを愛用する理由はそのプロセスにある。
ボタン1つでコーヒーが出来るメーカーも多い訳だが
直火式の場合は火を使って、コーヒを温めながら作る簡単な流れがある。
朝の何気ない習慣のなかに、コーヒーを作る楽しみが有意義な時間を過ごせているようで
充実感を得ている。
とはいえ、その方法は簡単なので解説して行きたいと思う。
製品の構造
『モカエキスプレス』は3つの部品からなっている。
- 水を入れるためのタンク
- コーヒー豆を入れるポケット
- 抽出したコーヒーを貯める上部サーバー
タンクに水を入れる
まず初めにタンクの内側にラインまで水を入れる。
量が多すぎると、噴出の際に溢れてしまう可能性があるので、少し少なめくらいが丁度いい。
フィルターにコーヒーの粉を入れる
コーヒーの粉は圧縮させずに、フチギリギリまで入れて下部のタンクに設置する。
上部を取り付け、火にかける
下部と上部を合わせるのだが、しっかり締め切らないと空気が逃げてしまう可能性があるので、気をつけてほしい。
火にかける際はタンクの底面積が少ないので、サポートリングを使うといいかもしれない。
弱火で4〜5分間待機し、出来上がれば熱いうちに飲む
最初は抽出したコーヒーが少しずつ出てくるのだが、4分程経過すると、一気に水蒸気により
押し上げられてくる。近くにいると火傷する危険性があるので、ある程度距離をとってもらう方がいい。
まとめ
朝忙しい中でも一息入れ、1日の始まりを充実させたいものだ。
ボタン1つで作れる訳ではないが、少しOLDなスタイルを生活の一部に取り入れるのもいいかもしれない。
私の中で、ビアレッティの伝統的なコーヒー作りはそんなひと時を
与えてくれる欠かせないモノとなっている。
ぜひ価格も安いので、一度試してもらいたい。