これからシャオミはもっと大きくなるかもしれない。
世界第4位のスマホシェアを獲得している、中国メーカーのシャオミ。
高品質で他社と比べて低い価格設定で、多くのユーザーを取り込んでいる。
まだステレオタイプの中には中国メーカーを質の悪いものと思い込んでいる方もいるかもしれない。しかしHUAWEIやOPPOなど世界進出している大企業も多数存在し、かつ高評価を得ている製品も多い。
前回そんなシャオミの新型5カメラ搭載のスマホを紹介した。
今回はその新機種「Mi Note 10」をさらに掘り下げて特徴を紹介すると同時に、後半ではシャオミのビジネス戦略についてお話したいと思う。
目次
Mi Note 10の主な特徴
大注目のカメラ性能については前回の記事でお話しているので、今回はその他の機能について掘り下げてみる。
主な特徴
- シンプルで美しいフォルムのデザイン
- ゲーミングも考慮したSnapdragon730を搭載
- 高級テレビも採用!有機EL HDR10対応ディスプレイを搭載
- 画面内蔵指紋センサー
- 地味に嬉しいイヤホンジャック
- 5260mAhの大容量バッテリー
- 価格がなんと税別52,800円と格安
残念な点
- FeliCa非対応なのでキャッシュレス決算、モバイルSuicaが使えない
- ワイヤレス充電できない
少し分かりにくい部分を具体的に下記にまとめてみる。
Snapdragon 730とは
ハイエンド帯に次ぐミドルレンジの最上位のチップを採用している。
ミドルレンジではあるものの、ゲーム向け機能に特化した性能になっているので、アプリゲームを主に使う人も十分に利用できる仕様となっている。特にオンラインゲームの通信制も最適化されているので、ネット対戦などのゲームも問題ない。
一方でゲーミング用スマホなども低価格で販売されているので、その点は他の機能を比較し検討する余地があるかもしれない。
有機EL HDR10の凄さ
最近では主流になりつつあるが、有機ELディスプレイは、色合いと明暗の分け方がとにかく綺麗。
人間の目は特に明暗を認識する能力があり、暗い場所でも物の位置を認識できる。有機ELは背面から光を照らして色を表現する液晶と違い。各ドットが発光するため、黒色は消灯となるため黒色の表現が違う。
輝度性や色彩を豊かに表現できるので、映画や動画、ゲームなどもより一層楽しむことが出来る。
その他機能について
実はスマホを利用されている方が重要視している点は偏りがある。
2019年の意識調査をランキング形式で発表すると
- カメラスペック
- ハイレゾ音源対応などの、高音質な音楽スペック
- コストパフォーマンス
となっている。2番についてはSonyの十八番ではあるが、①と③の重要な点に関してシャオミのスマホは他社と比べても、大きなメリットとなっているのではないだろうか。
前回お話したカメラ性能に加え、圧倒的なコストパフォーマンス力(後半でなぜ安いか解説)。ユーザーが求めている点を上手に盛り込まれているのがMi Note 10だ。
加えてその他機能に関しても、この価格帯でここまでのスペックを出せるのはシャオミならでは。ぜひ一度購入を検討してみてもいいかもしれない。
シャオミのビジネス戦略の裏側
もともともシャオミは創立9年という若い会社。インドやインドネシアを始めとし、ヨーロッパに3年前から海外進出を進め、展開してきた。
そしてその海外での製品展開の経験を経て、現在日本や韓国に進出しているという流れになる。
特に日本進出は特殊だったそうで、日本人のスマホに対する知識量やユーザーの機能性に対する意識が高いため、早期に参入するのは難しかったのかもしれない。
しかし現在SNSを中心としたメディア活動を経て、日本人にも少しずつ認知度が上がり、現在はAmazonだけで販売されている。使った人のレビューや評価を元に、口コミで広がる地道なブランド力向上を図っている。
なぜ安いのか?いやそうじゃない「価値と価格」を反映させているのだ
私がシャオミの方針の中でも一番好きな点は「価格設定」にある。
シャオミの方針の一つに「イノベーション・フォー・エブリワン」という言葉がある通り、お客様目線で開発していく姿勢を見せている。
よく「シャオミの製品はリーズナブル」だというが、そうではない。
テクノロジーを詰めに詰め込んで、それを最良の価格でお客様に届けたいという思いからの価格設定なのだ。
実際ハードウェア製品の利益率は5%超えないことをシャオミは宣言しており、いかにお客様に使っていただくかを最優先しているように思える。
シャオミおすすめスマホ
まとめ
いかがだっただろうか。
9年という短い歴史の中にもロマンを感じる会社方針と製品に、ガジェット好きの私には心揺さぶられるものがある。
今後ともシャオミには注目し、今後の日本スマホ市場を変えてくれる会社になる事を期待したい。