超大型アップデートされたMacを徹底解説。
先日のAppleイベントで3種類の新型Macが発売された。今回のMacは今までのものと比べて変更点が多い。
今回は新型Macの特徴や買う前の注意点を解説しようと思う。
目次
3種類の新型Mac
今回発売された機種は
- MacBook Air
- Mac mini
- MacBook Pro
の3種類。これら3種類に共通しているのは「M1チップ」が搭載されていること。逆に言えば筐体デザインなどは従来のモデルから基本的に変更は無い。
まずはM1チップとはいったい何なのか見ていこう。
M1チップとは
M1チップとはAppleが開発しているプロセッサのこと。Appelシリコンとも呼ばれている。
従来のMacにはWindowsと同じくIntel製のプロセッサが搭載されていたわけだが、今回発売された3機種にはM1チップが搭載されている。
M1チップを搭載したことによるメリットは下記
- CPUの大幅な向上
- GPUの大幅な向上
- 電池持ちが約2倍に向上
CPUとGPUが大幅に向上
現在発売されているMacBookの中で最も高価なモデルはMacBook Pro 16インチのi9モデル。
リークによるとM1チップを搭載したMacはこのMacBook Pro 16インチのi9モデルと同等のベンチマークスコアを叩き出せるそうだ。
これまではMacBookで動画編集など負荷の高い作業をするなら16インチ一択と言われたきた。
しかしこの2020年の秋からは13インチのMacBookでも快適に動画編集をこなせるようになりそうだ。
驚異的なバッテリーの持ち
M1チップのもう1つの魅力はバッテリー持ちの良いこと。
これまでMacBook Proの電池持ちは約10時間とされてきた。この10時間という数字だが、正直少ない。
私自身MacBook Proを使っているが、外出先で使っているとみるみるうちにバッテリーが減っていく。
しかし今回のM1チップでバッテリー性能に革命が起きた。
なんとMacBook Proは20時間もバッテリーが持つというのだ。単純計算してこれまでの2倍。20時間もあれば基本的に外出先でバッテリーが切れることはないだろう。
最近はコンセントがあるカフェも多いが、どこでも電源を供給できるというわけではない。
場所を選ばずに作業できるようになるので、非常にありがたいアップデートだ。
M1チップには注意点も
ここまでM1チップの魅力を紹介してきたが、実はM1チップにはデメリットもある。
それはMac上でWindowsが使えないこと。
これまでのMacにはBootCampという機能が備わっており、Windowsのライセンスさえ持っていればMac上でWindowsを起動させることができた。
しかしこの機能はMacがIntelのプロセッサを搭載しているから実現できたこと。M1チップというApple独自のプロセッサを搭載したMacではWindowsを使うことはできない。
MacOSとWindowsどちらも使えることに魅力を感じていたユーザーには大きなデメリットになる。
新型Macの選び方
ここまで新型Macに搭載されたM1チップについて紹介してきた。
ここからはどのMacを選ぶべきなのかを解説していく。
Mac miniを選ぶべき人
今回発表された3機種の中でMac miniは唯一のデスクトップ。
M1チップ搭載のデスクトップ機が欲しい人はMac miniを選べば間違いない。
MacBook Airを選ぶべき人
基本的にはMacBook Airを選べばOKだ。
というのも今までのMacBookはAirとProで異なるプロセッサが搭載されたいた。
したがってそもそものMacのパワーが違うので、動画編集をする人はMacBook Proを選ぶべきと言われていたのだ。
しかし今回発表された3種類のMacは全て同じM1チップを搭載している。にも関わらずMacBook AirはMacBook Proより約3万円安い。
基本的にMacBook Airを買って後悔することは無いのでは無いかと思う。
MacBook Proとの違いは次章で解説する。
MacBook Proを選ぶべき人
先述の通り基本的にはMacBook Airがオススメ。
しかしMacBook Airと3万円の価格差があるだけに、マシンパワー以外のところで細かい違いがあるので紹介する。
- Touch Bar搭載
- ファン搭載
大きくはこの2つだ。
Touch Barに関しては賛否両論あるが、必要な人はMacBook Pro一択。
そしてMacBook ProはMacBook Airには無いファンを搭載している。
ファンの役割はパソコンが熱を持ったときに熱を逃がすことによってパフォーマンスを維持すること。
MacBook AirとMacBook Proのプロセッサは同じなので瞬間的なパフォーマンスは同じ。
しかし高負荷の作業を連続して行う場合はMacBook Proの方が有利になる思われる。