進むスマホの高額化。
買い替えのタイミングを伺っているが、なかなかお手頃な品質の高いモノが見つからない方も多いのではないだろうか。
最近では「Google Pixcel 3a」が発売になり、4万円代で購入出来るクオリティの高いスマホとして注目されている。
Appleが提供している最新機種「iPhone XS/XS MAX」も売れ行き不振が続いている。
一方で旧型のモデル「iPhone 8」は継続して購入者が増えているとのこと。
このロジックは一体どうして起きているのだろうか。
目次
iPhone高価格の設定に疑問
スマホを購入する上で一番重要な要素は価格と言っても過言ではない。
いくら最新技術を搭載しているからといって、限られた生活費のなかでスマホにお金をかけられる金額も無限ではない。
現在公式サイトにてiPhone XE(64GB)の価格は112,800円、iPhone 8(64GB)は67,800円。その差は45,000円と大きい。
45,000円あればiPad miniも追加で購入出来る。
またdocomo、au、Softbankなど通信会社は「端末購入サポート」を提供しており、受けられる恩恵にも違いがある。
例えばdocomoの場合、
- iPhone 8の場合、本体価格88,776円を2年間の割引合計69,336円なので、実質19,440円で購入できる。
- iPhone XSの場合、本体価格123,768円を2年間の割引合計58,968円なので、実質64,800円。
また下取りプログラムを使えば最大52,000ポイントがもらえる(サービス料金支払いに使用できる)。
しかし割引を適用したといえど、その差は変わらず大きい。
大手通信会社を利用している方が購入を考える上で、この差を考えると高いお金を払ってまで、最新機種は必要なのか?
という疑問が出てくる。
価格に見合う品質の違いはあるのか?
iPhone 5からiPhone7にかけて少しずつ金額が上昇していた。
しかしユーザも納得できる改良技術が盛り込まれており、金額に見合った製品だと認識できた。
最新機種のiPhone XSはどうだろうか。
確かに顔認証、カメラ性能の向上、ディスプレイの解像度、その他性能など素晴らしい技術が導入されたのは理解できる。
ただどのユーザでもこれは旧型スマホよりも明らかに違うと思わされるような機能が追加された訳ではない。
厳密にいえば、古いスマホでも十分に機能する品質を兼ね備えているので、品質をいくら向上させても、その違いが伝わらない。
auのスマートフォン選びをする際に、どのような点を重要視するのかまとめた結果がある。
- 操作のしやすさ
- バッテリーの持ち
- デザイン・色
- 画面の大きさ
- カメラ性能
1位は「操作のしやすさ」、次いで「バッテリーの持ち」が2位という結果に。スマホはもはや“特別なツール"ではなく、日常に寄り添う“生活のおとも”と考え、ストレスなく使いやすいことが重要だと考えているユーザーが増えているよう。
これを見るとiPhone 8でも条件を満たしていることがよく分かる。
例えば操作のしやすさでいえば、Appleが昔からこだわり続けた直感的な操作性は変わらず継続している。
バッテリーの持ちも特別悪い訳でもなく、ゲームなどを頻繁にしなければ1日使用していても特に問題はない。
デザインや画面の大きさなど個人差はあれど、iPhone Xを求める人はどれくらいいるだろうか。
つまり新機種での完全な差別が乏しいのが問題である。
また何が必要な機能性かと考えてみると、格安スマホを選ぶユーザも増えており、高額スマホ購入が遠のいていくのも納得できる。
より高い機能性以外の、高額スマホを買うメリットとは?
品質が高いに越したことはないし、iPhone X以降のモデルにも新型ならではの機能もついている。
ただ問題の金額が改善しなければ、メリットは機能性以外に考えにくい。
そこでiPhoneは「ポートフォリオ」として成り立つのかということを考えてみたい。
1つの商品に対して、売却した場合に還元率が高ければ、保有していても価値が落ちないので購入を検討する余裕が出来る。
実際、現在私が使用している「iPhone X」を参考に検証したいと思う。
Appleで下取りに出した場合
iPhone X(256GB, シルバー)にて、デバイスの状態に何も問題がない場合。
買取価格は49,400円だった。
発売当初は税込140,184。差額は90,784円と還元率は低い。少なくとも10万円近く支払う結果となる。
ヤフーオークションに出品した場合
ヤフーオークションを利用するとなれば、個人の力量やデバイスにの状態にもよるが1つ例題を紹介したい。
2019年5月26日現在ヤフオクにて販売されている注目度No1。
iPhone X(256GB, シルバー)でフレームに擦り傷ありで、未使用ではなく中古品。その他詳細のない商品。
残り日数4日間、入札数29、即決価格69,900円のiPhone Xの現在価格が49,000円。
これも現在価格にはなるが、本体価格と10万の差がついてしまう。
参考サイト:https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n346626111
(ブログ更新日の兼ね合いでリンク先に辿り着けない可能性がある。)
メルカリに出品した場合
ヤフーオークションに近い状態の商品を探したところ。
売却価格89,000円でSOLD OUTされているものがあった。
本体価格を差し引いた場合は51,184円となっており、最も還元率の高い結果となった。
大手通信会社を購入するのと、売却目的で公式に購入するのは大きく違う
Appleに下取りに出す場合を除けば、個人差はあれど、状態が良ければ、実質約5万円程度で購入出来ることが分かった。
還元率の高いか低いかは一概に判断出来ないが、iPhone 8の本体価格より安い価格で購入可能だ。
(iPhone8も売却可能なので、同じように安く買えるが....)
ここで注意しておきたいので、売却後の実質本体価格と大手通信会社から購入した場合の金額が近いと思われがちだが、そうではない。
大手会社はより低価格でスマホを販売する代わりに通信料金を収入源として成り立っている。
つまりスマホ本体価格を抑えられるように見えて、実際は通信費用がかかるので結局のところ高く経費がかかってしまう。
格安SIMで通信費用を抑えて、公式サイトなどでスマホを買う方がお得な場合もあるので、私はこちらをおすすめする。
まとめ
高額スマホはそれなりに魅力的なものだが、購入するとなると価格と比較してよく考えて購入しなければならない。
売却し実質価格5万とした場合も、果たしてその5万で購買意欲がそそられるだろうか。
また品質を高い状態で保っておく必要があるので、そのリスクも合う程度は認識しておく必要がある。
私の場合は、今後の全画面志向のトレンドに乗っておくタイミングという理由で購入した。
また今のブログをやっている理由の1つでもあるが、スマホ、PC、ガジェットは昔から好きだった。娯楽がこういったデバイスを買うことだったので良かった。
ただ現在は低価格でも機能性の高いデバイスも多く、iPhone 8に限らず色々と調べてみるのもいいかもしれない。